川上恵(沙羅けい)の芸術村
 
ホーム  エッセー  旅  たわごと  雑感 出版紹介 



旅は好きだ



  旅といっても飛行機を何度も乗り換える遠い旅もあれば、いつも通る道を一本外れただけの
  裏通りも、また旅である。
  そこにはいつも見慣れた風景はなく、ちょっと他所の顔がある。
  街の顔はもちろん、空の大きさも、風や空気の匂いも違う。

  私は飛行機に乗れない。どうしてあんな金属の塊が空を飛ぶのだ。
  揚力・浮力・推進力……理屈では分かっている。でも心が頑として納得をしない。
  「飛行機に乗ったら、人生観が変わるよ」
  外国旅行通の友人が、少しの優越感と哀れみでもって私に説得を試みる。
  言ってはなんだが、それくらいのことで変わるような、柔な人生観など持ち合わせていないわよ、
  と、その度、心の中で憎まれ口をきいている。

  というわけで、これから紹介する旅は、地続きの近い旅である。

  

       
九品寺 今年の桜はここの枝垂れをと楽しみに 
お水取り 二月堂に炎が舞い火花が散っている。堂内では 
晴れ乞いの寺 雨女としては気になる寺は、蓮の寺でもある   
京終駅 その字面も響きも大好きな京の果ての駅  
魅せられました 京の外れの寺で、まことに美しい観音様に会いました。 
神のおわす地 天孫降臨の地は高千穂だけではないのです。ここ奈良県 
雪の科学館 長年の思いが叶った。雪である  
南天の里 神事に触れたくて南天の里を訪ねた  
            2020年からは上にお願いします
高野山   山の正倉院、高野山。草木の一本に至るまで霊気がやどる
倉橋島  唐へ向かう遣唐船が、風待ち、潮待ちをした島です
四国遍路  桜をめでる旅でも温泉巡りでもなく、思い立って一人でお遍路
霧島神宮  西の日光ともよばれる霧島神宮、鬱蒼と茂った老杉、朱塗りの社殿
白馬   久しぶりの白馬は、新緑の真っ只中であった
おふさ観音   境内といわず本堂といわず、風鈴の涼やかな音色の響く寺
神だのみ   関西花の寺23番の金剛寺は、四季折々の花が楽しめる
ラストサムライ   「ラストサムライ」や大河ドラマ「武蔵」の舞台は、山上に
亀岡・神蔵寺   山懐に抱かれた紅葉スポットを独り占め。贅沢な紅葉狩り
柏原宿   街道・古道が好きだ。というわけで中仙道60番目の宿場を歩く
コリアンタウン   鶴橋駅のホームに立つと、美味しい匂いが私を誘惑する
犬のいる風景   白川郷の帰り道ふとたちよった「うるし蔵」。そこには犬達の行列
細見美術館   目にも口にも美味しい、品のいいお気に入りの美術館。
古市古墳群   ハカマイラーなるものが流行っている。今回は流行の先端をいく旅
椿温泉   この場所「めえちゃんに見せたいと思ってん」……
琵琶湖畔を…   五行説によると、私は水が足りないそうだ
西安へ   今回は私にとっては遠い旅、初めての海外です
上海へ   上海がえりのリル、リル……だれかリルをしらーないか
小さな秋   晩秋の里山に桜が咲いていた、こぶく桜という。
琵琶湖一周   大津京・志賀・近江舞子・近江塩津・余呉・高月・長浜・米原・大津
雪の日   子供の頃と寸分のかわりなく雪が好きだ。痛いような冷たい空気も
最果ての地   太古という船に乗って五島列島に旅した。9時間半の船旅は……
今年の桜   今年最初にめでる桜は、母が最後にめでた桜にしようと決めていたのに
仏師のいた里   達身寺で朽ちた仏像達と出合った私は衝撃を受けた
水族館へ   ジュゴンもジンベエザメもいないけれど、懐かしい感じのする水族館
西信貴鋼索線   鋼索線なる言葉を初めて知った。ケーブルカーのことである。
野迫川弓手原   放ったらかしの小屋がある。小屋の手前でがけ崩れが
大回り   梅干うどんがあると聞き、和歌山駅までいくことにした
今更,吉野ヶ里  ひょんなきっかけで、古代史や博物館が好きになった。今更という……
竹島   竹島へ行ってきた。とは言っても日本海に浮かぶあの竹島ではない
橋いろいろ   大和川にどれだけの橋が架かっているか、気になって仕方がない
京都・植物園   植物園に着くや嵐のような大雨、けれども名椿展にはため息が
御城番屋敷   江戸時代の武士の長屋には今も生活が営まれている
霧の郷   久しぶりの中辺路は霧の中だった。そこここに神がおわす気配…
日本列島縦断   乗り鉄もどきとしては、日本の最北端と最南端の駅を見て……
日本列島縦断  鉄道のたびは食べ続ける旅とおぼえけり
三点セット  山登りもどき、露天風呂、湯上りの冷たいビール  私の憧れだ
大阪湾の百合   シーサイドに200万輪のゆりが咲き乱れていた
海辺のまち   唐の船が難破し多くの品物が流れ着いたことから、唐荷島
小京都・龍野   揖保の糸、うすくち龍野醤油、そして赤とんぼ 
瑠璃光寺   夢を叶えに山口県へ。憧れの五重塔は雨の中に優美でした
桜ざんまい   これぞ桜、日本の桜。今年いちばんの桜は、彦根城の夜桜
蛍のさと 伊吹山を背景にヤマトタケルとイノシシが対峙している
隠れ寺 琵琶湖を見下ろす長等の山に、近松門左衛門ゆかりの寺が 
河内西国巡礼 河内には京都や奈良に遜色のない寺院が多くある。龍雲寺は
紀伊半島一周  どこまでも太平洋と一緒の旅、本州最南端の串本駅
飛鳥U たまには贅沢もいいだろうと思ったが、貧乏性には
舞鶴港  舞鶴港から日本海に向かって「岸壁の母」を歌うのが夢だった
戦争遺跡  レンガ積の弾薬庫・砲台、そして抜けるような青い空と海。眼下に友ヶ島
西御坊駅 うっかり見落としそうな、大正時代にタイムスリップしたような
くじら博物館 ヨッコラショ、この体重いわあ……そういいながらクジラは飛んだ
ホテイアオイ ウォーターヒヤシンスの方が素敵なのに、40000株の水の上の絨毯
天に昇る 天橋立の松並木を端から端まで歩きたい。長年の願いだった。
日本のチベット? 秋海棠の花はクリオネに似ている。岩湧の山の中腹に群れて咲く
頂上っていいな 274mの明神山は、低山ながら360度パノラマが楽しめる
ならまち糞虫館 館内はまるで宝飾店。奈良公園は糞虫の聖地だとか
東北の旅 1 壬生義士伝が大好きだ。岩手山・雫石に行ってみたいと無理を承知の旅だ
東北の旅 2 旅に出ると郷土料理を食べるようにしている。いちばん美味しかったのは
東北の旅 3 感動が薄くなったなあ。下手な歳のとり方をしているなあ
石碑を訪ねて 暖かい石だなあ。石碑は文字だけを読むものではないんだなあ
蟹満寺 蟹も恩返しをするそうだ。これからは蟹を食べられないなあ
日本一の地蔵さん 木津川の土手の真下に、日本一大きな優しい面立ちのお地蔵さんが
高田の寺内町 地味な寺内町を地味に歩き続けている。ノスタルジックな街並みを……
和歌山県立植物園 広大な園なのに入園料も駐車料も無料なんて、今どき……
猪寺と猪神社 亥年生まれの私は、ご利益を求めて厚かましくも2か所をお参りした
ササユリを見に 甘樫丘に人知れず真っ白なササユリが咲く。これはぜひとも愛でなければ
どうしても見たい 曜変天目茶碗と玄奘三蔵と地蔵菩薩と空也の像
廬山蓮 蓮好きの私は、あちこちの蓮を訪ね歩いては楽しんでいる
野迫川だより 山はまだ紫陽花の季節だった。清流にカナカナの声……    
こふん列車 埴輪のつり革、古墳をイメージしたイラストのラッピングカー   
山の豆腐 鞍馬は遠いな、六甲山も遠いな、比叡も高野山も遠い。 
普門寺の石畳 ◇□◇□……と石が並んでいる。お洒落でモダンだ。 
目出度い山門 一足早く、目出度い初夢を見た 
佐保川堤をゆく 桜にも惹かれるが、私は並木のエピソードにも惹かれている