川上恵(沙羅けい)の芸術村
 話のポケット
ホーム  エッセー  旅  たわごと    雑感 出版紹介 





                  不思議の国・和歌山


 
    和歌山県は不思議の国である。
    県立自然博物館には、和歌山にすむ生き物たちが大水槽で泳いでいる。
    他にも色々と陳列されているが、どう考えても博物館というより水族館である。
    それも迫力のある水族館なのだ。
    見上げるばかりの水槽を独り占めできる贅沢。でも、どうして来館者はいないのだろう。
    残念だなあ、こんなに珍しい魚や蟹がいるのに。

    和歌山県植物公園 緑花センターは標高120M の丘陵にある。
    11、17ha(約3350坪)の広さを持つのに、入園料も500台も駐車できる駐車場も
    無料である。
    桜、梅、モクレン、アジサイ、椿、ユリノキ、バラ、ラン、……数えきれない花々。
    見ごたえのある温室に、蓮池、薬草園……、県内随1の広さをもつ花壇には2万株の
    季節感あふれる花が可憐に咲いている。
    
    広々とした園内は、南国らしく暖かな日差しに包まれ、爽やかな風が流れている。
    疲れれば、そこここに置いてあるベンチや、休憩所。
    だが驚くほどに人影は少ない。
    残念だなあ、こんなに綺麗に咲いているのに。こんなに手入れがされているのに。
    

    今どき、こんな植物園はある?無料の植物園が。
    和歌山は大らかな木の国なのだろうか。



               和歌山県植物公園緑花センター   和歌山県岩出市東坂本672
                お詫び  写真がアップできません



                      2019.3.26